DXって何?今さら聞けない基礎知識とIT化との違いを徹底解説

2025/6/6

DXって何?今さら聞けない基礎知識とIT化との違いを徹底解説

最近耳にすることが多くなった言葉、DX。

「DXのこと、詳しくわからない…」という方もきっと多いはず。

「今さらDXが何かなんて聞けない…」とお困りの方も少なくないはず。

今回はDXに関することを0から解説させていただきます。

ぜひ最後までご覧ください。

目次

1,DXとは?

2,なんで今DXが大事なの?

3,DX導入の5つのメリット

4,DXの具多恵的な事例を紹介

5,どうやってDXを進めよう?

6,まとめ

DXとは?

DXは「デジタルトランスフォメーション(Desital Transformation)」の略称です。

直訳すると「デジタル変革」になります。

もっと分かりやすく一言で言うと、

「デジタルの力で、仕事のやり方や会社の仕組みをガラッと変えて、

もっと便利で効率よくすること」 です!

 

ここまで聞いてもあまりピンとこないですよね?

・紙で管理していた顧客などの情報をパソコンやクラウドで管理する。

・会議をZoomやTeamsなどのオンラインで実施し、どこからでも参加できるようにする。

・AIを活用して作業を自動化させる。

このような改革がDXに該当します。

ITとDX、何が違うの?

DXと同じような言葉で、同じく耳にすることが多いのがIT。

何がどう違うのか?

こちらも分かりやすく解説します!

目的

分かりやすく表にしてまとめてみました。

項目 IT(情報技術)導入 DX(デジタルトランスフォーメーション)
目的 作業の効率化・自動化 仕事のやり方・ビジネスモデル全体の変革
対象 部分的な業務やツール 組織・文化・サービスを含む全体
イメージ 「道具を使う」 「道具を使って働き方・価値を変える」
Excelで集計表を自動化 AIで顧客データを分析し、新サービスを開発

会社に置き換えて、説明してみましょう。

ITの場合:勤怠を紙からアプリなどの管理に変える。
営業日報をExcelから他のアプリに変えてみる

DXの場合:リモートワークを前提に組織構造改革
営業のやり方を「訪問」から「オンライン」に

つまり、ITは「業務の一部を便利にする」のに対し、DXは「仕事の仕方・会社の文化を変える」のです。

なんで今DXが大事なの?

ここまで聞いて、

「今までデジタル化しなくても回ってたから改革なんているの?」とお考えの方もいるはず!

大事になってきている理由を紹介します!

1.人手不足だから

現在日本は深刻な人手不足に陥っています。

主に有名なのが以下のものです。

  • 少子高齢化
  • 人材と仕事のミスマッチ

少子高齢化

総人口は、平成20(2008)年をピークに、人口は減少の一途を辿っています。

(出典:総務省統計局 「人口減少社会、少子高齢化」https://www.stat.go.jp/index.html)

人口減少だけでなく、0~14歳の人口割合も減り続け、65歳以上と75歳以上の人口割合が

年々増加しているのが分かるかと思います。

つまり、将来的に今までのように働き手を確保するのが簡単ではなくなってきているのです。

人材と仕事のミスマッチ

この問題は業界問わずに起こっています。

就労環境や産業構造の変化が主な原因です。

(出典:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2025年1月)」https://www.tdb.co.jp/report/economic/20250221-laborshortage202501/)

コロナ禍以降、不足感が右肩上がりで推移しているのが分かります。

もちろん建設業界も例外ではありません。

DX導入の5つのメリット

①業務効率の大幅アップ

例えば、今まで紙のやり取りをしていたものを、

DXにしてデジタルツールに置き換えることで何が起こるのでしょうか?

「上司にある仕事の承認をしてもらいたいのに、外出でいない…」という事態になったとき、

仕事が一旦止まってしまいますよね。

しかし、オンライン上で承認が可能、あるいはそのほかの方法に変革させることで、

一度も仕事を止めることなく完了させることが可能になります。

また、今まで手動で入力していたデータを、DXでシステムが自動でまとめてくれるようにした場合、

データ入力に割いていた時間や人員を他の仕事に回すことが出来ます。

また、ヒューマンエラーも防ぐことが出来ます。

作業時間が減ったり、ミスが減ったりすることで、時間の無駄を減らすことが出来るのです!

②コスト削減

今まで書類を郵送していた、会議に出席するために移動をしていたなどでは、

郵送費や交通費がかかってしまっていたと思います。

しかし、紙をクラウドでのやり取りに、オンラインで会議を行うなどに変更すると、

郵送費・交通費を削減することが出来ます。

同じ効果をより少ない効果で出せるようになるのです!

また、無駄な経費を削減することで、利益率も上がるので、経営が安定することにもつながります。

③サービスや製品の質が向上

今までお客様の声を紙のアンケートで集めていたところを、デジタルアンケートに変えた場合、

AIが単語や似ている内容に自動的に分類してくれるようになります。

うまく活用できれば、お客様のニーズをすぐに把握できるようになります。

またぴったりのサービスや提案を早くできるようになります。

お客様は「この会社、分かってくれてる!」と実感しやすくなります。

それがリピーターや良い口コミにつながっていくのです!

④意思決定が早く・正確になる

システムを導入し業績や現場の数字をデジタル化することで、

勘や経験に頼らない、根拠のある判断ができるようになります。

チャンスを逃さないということにもつながるうえ、トラブルにもいち早く対応ができるようになるのです。

⑤働き方改革・人材確保につながる

DXによりテレワークを主流にすることで、

社員の柔軟な働き方を支援することが出来ます。

育児と仕事を両立させたいお母さん世代も現役で働きやすくなるので、人が離れない会社にすることが出来ます!

キャリアを諦めさせない働き方で経験豊富な人材が離れない仕組みなので、

会社にとっても大きなメリットが生まれます。

 

ここまでのお話を表にまとめると、

No メリット 内容
1 業務効率化 作業が速く・正確になる
2 コスト削減 ムダを減らし、利益アップ
3 サービス向上 顧客満足が高まる
4 意思決定の高度化 データでスピーディに判断
5 働き方の改善 人材確保・定着につながる

「便利になる」だけでなく、

生き残るため・成長するために欠かせない取り組みがDXという事が分かっていただけましたでしょうか?

DXの具体的な事例を紹介

実際にどのようにDXが功を奏しているのでしょうか。

monectが対象にしている建設業の例を紹介したいと思います。

①工程表や請求書のやり取りをアプリ1つで完結

元請会社は1つの工事につき、たくさんの協力会社とのやりとりを行わなければなりません。

工程表や請求書を郵送で送っていると、いつ送ったか、届いているのかが分からないですよね。

アプリを使うことで、どこに・いつ・何を送ったかを一発で分かるようになります。

④図面を紙からタブレットに

「字が小さくて見れない」「破れたり汚れたりで見えなくなった」という問題をDXは解決できます。

デジタルであれば、簡単に文字を拡大したり、共有も簡単に行うことが出来ます。

拡大すれば小さな文字は読みやすくなり、汚れを拭くだけできれいな状態で再び見ることが出来ます。

どうやってDXを進めよう?

ここからは、DXの導入の仕方を紹介していきます。

大きく5つのステップに分かれます。

①課題を見つける

どこで不便に感じるのか、どこでミスが発生しやすいのかを把握するところから始まります。

②デジタルで解決できる方法を考える

ITツール・システムを活用する方法を模索します。

③小さく始めてみる

混乱を持寝くきっかけになりますので、一気に全部変える必要はありません。

部分的にこの業務・この部署からなどと区切りながら、徐々にデジタル導入を図ることをお勧めします。

④現場の人の声を大事にする

実際につかう人の意見を第1に優先するべきです。

ここを変えたいと思っても、どのように変えるべきなのかは実際につかっていく人の意見を参考に考えてみてください。

⑤継続的に見直し・改善

「DX導入が完了した!満足!」では意味がありません。

必要ない部分にデジタル導入でお金をかけることになってしまいます。

アップデートや確認などを行い、本当に必要なのかの見直しを行うのを欠かさないようにしてください!

まとめ

DXは単なる「ITの導入」「デジタル化」ではなく、

仕事のやり方そのものを見直し、効率よく・スマートに進めるための手段です。

今回ご紹介したように、紙の業務や手作業を少しずつデジタルに置き換えるだけでも、

時間や手間がグッと減り、ミスも少なくなります。

難しいツールを背伸びして使う必要はありません。

「この作業、もっと楽にできないのかな?」という気づきが、DXへの第1歩です。

小さな改善から始めて、

あなたの職場にも「働きやすさ」と「成果の出しやすさ」を生み出しましょう。

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました!

皆さまからの「参考になったよ!」の温かい声、お待ちしております!