安全大会や協力会の開催意義と企業にもたらす4つメリット!

2025/5/30

安全大会や協力会の開催意義と企業にもたらす4つメリット!

全国の悩める元請け会社さんへ!

安全大会や協力会の開催って意味あるのかな?とのお悩みをお持ちではないでしょうか?

準備をして開催してみても足を運んでくださる参加者が少なかったり、

手ごたえを感じられなかったり…

また形式的なものになりつつあって、周りから「やる意味ある?」と言われることもあるかもしれません。

開催する意味を見えなくなると、開催に対するモチベーションも下がってしまいますよね。

安全大会や協力会に関する記事はこちらに掲載をしていますが、

開催の意味を考えたことはありませんでした。

 

ということで、今回は以下のテーマについて一緒に考えてみたいと思います。

  • 開催の本質的な意味の理解
  • 開催することで元請け会社の皆さんが得られるメリット

 

目次

そもそも安全大会・協力会とは?

なぜ開催するのか?本質的な「やる意味」を考える

  1.  安全意識の継続的な向上と維持
  2. コミュニケーションの場としての役割
  3. モチベーションと帰属意識の向上
  4. 元請と協力会社の信頼関係を

意味がないと言われないために

まとめ

 

 

そもそも安全大会・協力会とは?

まずは基本的な定義からおさらいしましょう。

安全大会

建設現場や工事現場で働いている労働者の安全衛生に関わる知識を深め、

安全に対する意識づくりを行う為に開く集会。

法的な義務等はありませんが、建設業界では慣習的に開催されています。

協力会

元請会社と下請である協力会社とで構成される

安全衛生、技術情報の交換、親睦などが目的で発足された集団です。

なぜ開催するのか?本質的な「やる意味」とは

1,安全意識の継続的な向上と維持

建設現場では、墜落・転落、巻き込まれなどの労働災害発生の可能性が、

ほかの業界よりも高いのは自明ですね。

建設業労働災害防止協会(建災防)が発表している

「建設業における労働災害発生状況」のグラフを見てみましょう。

(出典:建設業労働災害防止協会 https://www.kensaibou.or.jp/index.html)

まずは棒グラフを見てみましょう。

緑色は建設業を含む全産業の死傷者数を、オレンジ色は建設業のみの死傷者数を示しています。

昭和36年を境に全業界で死傷者数は右肩下がりです。

最近の令和5年では、全業界の死傷者数は約14万人であり、

建設業はその中の1万5000人を占めています。

 

死者数はどうなのでしょうか。折れ線グラフに注目しましょう。

赤色は全業界の死者数を、黄色は建設業の死者数をそれぞれ示しています。

こちらも昭和36年度に最大値を出してから減少傾向にあります。

令和5年度の全業界の死者数755人のうち、223人は建設業であることが見て取れます。

労働災害で出てしまった死者数のおよそ30%は建設業からなのです。

 

昭和36年以降の減少傾向の理由

昭和36年前後で、技術革新があらゆる分野で活発になり、

新たな原材料、工法、機械設備がどんどん導入されたことに伴って、労働災害が拡大しました。

それを踏まえて、昭和39年に「労働災害防止団体等に関する法律」が、

昭和47年に「労働安全衛生法」が制定され、

労働災害の防止に意識が向けられるようになったとの事です。

(出典:中央労働災害防止協会 https://www.jisha.or.jp/)

意識することで労働災害を減らしていけることの証拠になるでしょう。

2,コミュニケーションの場としての役割

皆さんそれぞれの場所で、それぞれの仕事をしていますよね。

同じ業界の人が同じ場所に集まる機会は、業界関係なく滅多にない事かと思います。

集まっている人の経験や技術もさまざま。

現場では話せないお悩みや、行き詰っていた改善案を共有できるかもしれない良い機会です。

また、現場を超えた同じ業界の横のつながりを作れます!

3,モチベーションと帰属意識の向上

協力会や安全大会がなく、

ただ毎日依頼された仕事を行っているだけでは、モチベーションが低下し、

さらには、協力会への所属しているのかも分からなくなってしまいます。

現場で同じ1つのものを作るのですから、「一体感」があるのが理想です。

また一体感があることで、以下のようなメリットが生まれます!

  • 連絡がスムーズ
  • 工期の短縮が期待できる
  • 事故防止につながる

また、努力が褒められてうれしくない人なんていません!

表彰式などイベントで努力が認められると、やる気が出ますし、

残念ながら表彰されなかった人も

「次こそは!」とより意欲的になるかもしれません。

4,元請と協力会社の信頼関係を強化

元請会社が発注し、協力会社がそれを受けるという関係が一般的ですよね。

しかし、それはお互いの信頼があって成り立つ関係です。

協力会や安全大会などで、より良い関係を築き、

一方的な発注関係から、「ともに現場を作る関係」へ発展したら、

とても素敵ですよね!

信頼関係が強化できれば、

コンプライアンスの意識や品質向上にも良い影響を期待できます!

「意味がない」と言われないために

せっかく開催するなら、有意義なものにしたいですよね!

「開催の意味があった?」と誰にも言わせない為にも、

いくつか工夫すべきことを共有させていただきます!

1,一方通行ではなく、参加型の企画を

一方的にお話を聞くだけでは疲れてしまうかもしれません。

三択クイズへの参加や、講師の先生と直接お話しできる機会があれば、

飽きることが少ないでしょう。

2,分かりやすい資料の用意

参加してくれている方の中には、

若手の方や、外国人労働者の方もいらっしゃるかもしれません。

そんな中で業界用語が飛び交う集まりになってしまっては、

「理解できないことが多かった」という声も聞こえてくるかもしれません。

なるべく業界用語の使用を避けた分かりやすい資料の作成や、

どうしても使う場合には説明をつけるなどの工夫をしてください!

 

「意味がない」と言われないための提案を以下の資料で行っております。

ぜひダウンロードして確認してみてください。

まとめ

安全大会や協力会は、単なる形式的なイベントではなく、

関係性を深め、信頼を築くための重要な場です。

これらを有効に活用し、より良い現場づくりを目指しましょう。

皆さまからの「参考になったよ!」の温かい声も、お待ちしております!